日本の技術で地域の自然を守る

太平電機ECOひいきプロジェクト

〒221-0825 神奈川県横浜市神奈川区反町2-15-6
JR-東神奈川駅から徒歩7分、東急東横線、反町駅から徒歩5分

営業時間
9:00~17:30
定休日
土・日曜・祝日

お気軽にお問合せ・ご相談ください

045-322-5055

バードアタラズ(Bird Divert™UV)
野鳥のガラス衝突防止透明ドットフィルム

多くの野鳥がガラスに衝突して死傷しています(バードストライク)。アメリカでは対策が法制化され、対策商品をカナダに本社のあるFether Friendly Technologies Ink社がBird Divert™UVとして商品化しました。弊社が日本で販売することとなりました。日本の商品名を「バードアタラズ」(Bird Divert™UV)とし、バードストライクを少しでも減らせるよう普及に努めたいと思います。

木々が映りこんだガラスに張り付けられた製品(〇の中にドットフィルムがわずかに見える)

建築デザイン、視界を損なわずに、野鳥のガラス衝突を防止できます

概要

6.導入事例

  • 6-3
    日本のバードアタラズ(Bird Divert™UV)導入地 地図

7. 仕様

8.貼り付け

9.研究成果に基づき開発され、推奨されています

詳細

1.1 人には透明で建築デザインや視界を遮ぎらない

バードアタラズ(Bird Divert™UV)は無色透明の丸いドットのフィルムです。近くで見れば見えますが、離れて見ると貼られていることがわかりにくくなっています。

【美術館などに】そのため従来のバードストライク防止のタカやフクロウなどのステッカーに比べ、建築デザインを損ないません。そのためデザイン性の高い美術館、博物館や、企業の建物などにご検討いただけます。

【動物園などに】野生動物の飼育展示施設では、野鳥を見るため透明なガラスになっていますが、そのガラスのバードストライクを防ぐために利用いただいています。

ガラスに向かいの木々が映り込んでいる。全面にバードアタラズ(Bird Divert™UV)が貼られている
(黄色い〇をよく見るとドットが見える)

近づいて見ると透明のドットがわかる(ガラスの外側に貼り付けている)

1.2 原理は紫外線の反射

右の図のように、人に見える波長(可視光)は、赤~紫までです。それより外側の波長は見えず、人には色がわかりません。そのため「紫外線」と呼んでいます。英語ではUltraViolet Ray (略してUV)と呼んでいます。日焼けで存在に気が付きますが。

野鳥は紫外線が見えるものが多いとされております。野鳥に種を散布してほしい木の実では、赤く色づくものがありますが、これは野鳥にも人にも目立ちます。しかし人には目立たない色の木の実は紫外線の色を野鳥に見せていると思われます。

バードアタラズ(Bird Divert™UV)は、太陽光に含まれる波長のうち、紫外線の波長を跳ね返しています。そのため人には見えず、野鳥には色がついて見えるという原理です。

1.3 小さなドットを細かく配置し、野鳥が通り抜けられないと感じる

バードアタラズ(Bird Divert™UV)は、丸形状の大と小のドットが交互に配置された構成です。

これらが細かく格子状に配置されています。行、列の間はそれぞれ約2.5cm。野鳥が通り抜けられないと感じる感覚になっています。

猛禽類のタカやフクロウなどのステッカーがすでに貼られているガラスが見受けられますが、貼られているすぐ上や下のガラス部にぶつかっていることが有ります。猛禽類の形に驚くというよりも細かく貼るほうが良いということがとわかってきています。(韓国国立生態院発表 東亜日報記事 公益財団法人どうぶつ基金活動ニュース)

一般的な猛禽類ステッカー

余白に野鳥が衝突してしまう。

バードアタラズ(Bird Divert™UV) 
行間、列間ともに約2.5cm

10mmの丸と6mmの丸が交互の行、列に並ぶ
間隔が狭く通り抜けられないと感じる

2.1 なぜ野鳥がガラスに衝突するか

野鳥が飛翔している際、周囲の風景、景色を視認していますが、ガラスが透明で向こう側に行けると思ったり、空や森がガラスに映りこむとその向こうに空や森があると思いぶつかってしまいます。

風景が映りこむ高層ビル

樹木と空が鮮やかに映りこんでいる高層ビル

ガラスに衝突したハト類の跡

バードストライクの跡。ガラス中央に左右の翼、頭、尾羽の跡がある。正面から突っ込んでいる。死んでしまったのか。粉綿羽の跡と形からハト類と思われる

2.2 いつ、どこでぶつかりやすいか

渡るツグミの群れ

【時期】日本では、渡り鳥が春、秋に通過しています。この時期にバードストライクが発生しやすいと思われます。また、夏鳥の繁殖時期、冬鳥の越冬時期にも起こっています。

一年中生息している留鳥もぶつかっているためほぼ一年中バードストライクのリスクがあります。

【場所】都市部では公園の近くのビルやガラスの大きな建物など。郊外では森林の側や森林の中にあるガラスの大きな建物など、樹木や空が映りこむ位置のガラスが要注意です。

2.3  バードストライクで死傷する野鳥

多くの野鳥がバードストライクで命を落としています。一部を紹介します。人と近い環境に生息することや、直線的に飛ぶ、個体数が多いなどが考えられます。

シロハラ

冬鳥として渡ってくる。林縁にいる事が多く、森林に面した建物は要注意。特に驚いたとき直線的に飛び立ち衝突すると思われる

カワセミ

一直線に飛ぶためガラスに弾丸のように直撃する。川沿いの建物は要注意。都市部にも進出していて、留鳥の為一年中可能性がある

コゲラ

日本中に生息し、一年中見られる留鳥で、都市部の公園などにも生息している。建物と近い公園や林で注意が必要。

メジロ

林や都市公園などに生息する留鳥で人の近くで生息数が多く事故が多い。

シジュウカラ

日本中に留鳥として生息。林や都市公園などでも多く見られ、事故につながる

アカショウビン

夏鳥として渡来する。南西諸島では人の暮らしに近い水辺にも生息する。直線的に飛ぶため事故が多い。

3.1鳥類衝突は世界的課題

・アメリカでは、高層ビルに衝突して死ぬ野鳥が年間6億羽となる(コーネル大学鳥類学研究所 CNN2019.4.9)

・アメリカでは年間12億8千万~34億6千万羽がガラスに衝突し命を落としている。学術誌「Wilson Journal of Ornithology

・韓国では構造物に衝突して死ぬ野鳥は年間8百万羽に上る。このうち765万羽が建物の窓ガラスに、23万羽が透明の防音壁にぶつかるという(韓国聯合ニュース2023.6.8)

3.2 海外では法制化が進む

日本では法制化されていないが、海外ではバードストライク防止の法制化が進んでいる

【アメリカ】ニューヨーク市(Local Law 15)

NY市、高層ビルに、野鳥に優しいガラス義務付け。新条例は、地上23メートルまでの外装の少なくとも9割に、鳥が認識しやすい加工やデザインの素材の使用を義務づける内容だ。ガラスに模様や紫外線フィルムをつけることで、鳥の衝突が大幅に減らせるという。これまでにサンフランシスコ市(カリフォルニア州)などで同様の規制を採用している(日経新聞 2019.12.14)

カリフォルニア州建築基準

【カナダ】トロント市の建築設計ガイドライン(Bird-Friendly Development Guidelines)

【韓国】公共の人口構造物は野生動物が衝突したり落下したりすることを減らすため環境部が野生生物法施行規則を2023..6.11に施行すると発表(2023.06.08韓国聯合ニュース)

4.1  企業・団体が簡単に取り組める自然保護

企業や団体が生物多様性やネイチャーポジティブに取り組むにはちょっと壁があるようで、SDGsの生物多様性関連の目標14海の豊かさを守ろうや、目標15陸の豊かさも守ろうは、中小企業の取組みとしてそれぞれ6.3%と7.0%(帝国データバンク2023.7.27)と低い数値となっています。事業とつながっていると感じにくいのではないかと思います。今利用している建物にバードアタラズ(Bird Divert™UV)を貼ることで、バードストライクの減少、予防になり、そのことを組織の内外に伝えることができます。

取組みは社員教育に利用したり、ホームページや環境報告書に発表し、国内外の顧客や投資家へのESGのアピールとなります。

4.2 SDGsとして 

バードアタラズ(Bird Divert™UV)は、多くの企業、市民、団体の皆様の参加型の自然保護活動です。

野鳥のガラス衝突による死傷「バードストライク」を防ぐことは、SDGs(持続可能な開発目標)の理念に合致します。

特に「15 陸の豊かさを守ろう」の「ターゲット15-5 生物多様性の損失の阻止、絶滅危惧種を保護、絶滅防止の緊急かつ意味のある対策を講じる」に当てはまります。

「目標4 質の高い教育をみんなに」の「ターゲット4-7  持続可能な開発のための教育、ライフスタイルの知識や技能の習得」、

目標11 住み続けられるまちづくりを」の「ターゲット11-4 持続可能な人間居住計画・管理の能力の強化」「ターゲット11-5 世界の自然遺産の保護保全の強化

目標12 作る責任使う責任」の「ターゲット12-8持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルの情報と意識を持つ」、

「目標14 海の豊かさを守ろう」の「ターゲット14-2 海洋及び沿岸の生態系に関する需要な悪影響を回避するため持続的な管理と保護を行う

また、弊社を含め多くの団体様がこのレスキューボックスを通じて連携することが、

「17 パートナーシップで目標を達成しよう」の「ターゲット17-17 官民、市民社会のパートナーシップを推進する」につながります。

多くのご参加をお待ちしています。

4.3 ネイチャーポジティブ

ネイチャーポジティブキャラクター
だいだらポジー

2030年までに生物の絶滅など自然破壊を止めるだけではなく、回復させていくことをネイチャーポジティブと呼んでいます。生き物の数や種、生息地が増えることを目指しています。
COP15で世界の国々と日本も取組んでいくことになりました。
23の目標が決められていますが、【目標4 絶滅危惧種を守るための緊急の行動と、人と野生動物の衝突回避を進める】とあり、バードアタラズ(Bird Divert™UV)の利用はまさにこの内容と合致します。
・環境省はそれらを進めるために海域陸域の30%を保護エリアにする目標を立て、企業の敷地などを自然共生サイトとして認証しています。認定地の建物のバードストライク防止にも当製品が役立ちます。
 
 

5.1 実績 マコーミックプレイスで衝突死が1280羽→18羽に

アメリカシカゴにある国際展示場「マコーミックプレイス」では多くの野鳥が衝突死していました。

バードアタラズ(Bird Divert™UV)を導入したことで右図のように大幅に衝突死が減っています。

 

5.2国内導入事例 検証協力施設

【鹿児島県奄美市】大島高校生物部 教室のガラス

【鹿児島県大島郡大和村】アマミノクロウサギミュージアムくるぐる ルリカケス保護展示施設のガラス

【沖縄県名護市】どうぶつテーマパークネオパーク沖縄 ノグチゲラ展示施設

大島高校

生物部の皆さんが長年バードストライクの調査をしており、教室の窓で当製品の効果を検証中

くるぐる

ルリカケス保護展示施設でガラスへの認識を検証しています

6.1 海外導入事例

ノースカロライナ動物園

【公共施設・動物園】

・スミソニアン国立動物園(National Zoo, ワシントンD.C.

U.S. Fish & Wildlife Service(米国魚類野生生物局)

Laguna Atascosa National Wildlife Refuge

 (ラグーナ・アタスコサ国立野生動物保護区, テキサス州)

The Smithsonian Institution(スミソニアン協会)

・ノースカロライナ動物園

【大学など】

・カナダ:カールトン大学、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学など

・アメリカ:シカゴ大学、ジョンズ・ホプキンス大学、西オンタリオ大学 ほか

6.2 国内導入事例

【鹿児島県奄美市】大島高校生物部 教室のガラス

【鹿児島県大島郡大和村】アマミノクロウサギミュージアムくるぐる ルリカケス保護展示施設のガラス

【沖縄県名護市】どうぶつテーマパークネオパーク沖縄 ノグチゲラ展示施設

大島高校

森のすぐそばに校舎があり、バードストライク抑止の為に貼られています

くるぐる

展示施設内のルリカケスが観察側ガラスにぶつからない様貼られています

7.1 寸法

幅が1フィート(約30.5cm)、長さが75フィート(約22.8m)のロール状になっています。

必要な長さを切って販売いたします。

下段の写真右の緑の横線は、大きい〇の行と小さい〇の行で大小交互に並びます。・・・①

①の行間は約2.5mmです。

②の大の〇の間隔は〇のセンターからセンターまでで約50mmです。

③の小の〇の間隔は〇のセンターからセンターまでで約50mmです。

黒い線は台紙にのみ入っています。黒い線間は約50mmです。

幅30.5mmがロール状に巻いてあります

7.2 構造

バードアタラズ(Bird Divert™UV)は、
右のような構造になっています。

①下層の剥離シート面

②接着剤の面

③上層の透明シート面

①の剥離シートを剥がし→ガラスに貼ります。→③の透明シートを剥がすと④のドットのみがガラスに貼り残る構造です。

8.1 貼り付け方

T字の水切りワイパーが便利。ヘッドにスポンジが付くものはガラス清掃でき、つなぐと長くなるものもあり、ネット通販でも販売されています。

●バードダイバートはガラスの外側(野鳥がいる側)に貼ります。動物園や動物病院など鳥が室内側にいる場合は、鳥のいる室内側に貼り付けます

●雨や結露でガラスの表面が濡れていないことを確認してください。特に湿度が高い日に室内が冷房されているとガラス外側表面が結露し、正しく貼れません。

【貼り付け概要】

・外窓側をクリーナーで清掃、油膜、汚れなどを取り除きます

・水できれいにし、水切りワイパー等で水を完全に除去します。(濡れていると正しく貼れません)
・T字型の水切りワイパーなどを利用して貼り付けますので準備下さい。
・構造図の①の剥離シートを15cm程度剥がし、剥離シートのみを切り落とし、粘着面を出します。
・粘着面をガラスの上部にまっすぐ貼り付けます。この時曲がらないように注意します。ガラスの高さが高く、シートが長い場合は、1m程度で継ぎ足すようにした方が曲がりを修正できます。
・粘着面を貼ったところから剥離シートを片手でつまみ、下向きに剥がしつつ、同時に表面側の透明シートをT字型の水切りワイパーで上から下にこすりつけながら貼っていきます。
・最後に表面の透明シートを剥がし取ります。
・透明のドットのみがガラス面に残ります。
・もしドットの中に空気が入ってしまった場合は押し出せるものは押し出してください。
詳しくは動画をご覧ください。

貼り付け方法

1剝離シートを端から15cmほどのところで切り落とし、粘着面を露出させる

2切断境界の線に合わせて左手はシートの上部、右手はT字水切りワイパーを持つ。

3粘着面と同じ寸法だけガラス頂上部から下がったところでガラスに押し当てる

4上に向かってT字ワイパーを擦り上げ、ガラス頂部まで粘着面を貼る

5黒線のところより上側が貼り終わっている

左手で剥離シートを摘まみ、右手でT字ワイパーを持つ

7左手の剥離シートを下に引きながら剥がしていき、同時に、右手のT字ワイパーをガラスに押し付けながら下げていく

8 7の作業を下に向かって続ける。脚立から降りるときは一旦止めて、降りてから再開する

9 ガラスの下部に来たときは、右手のT字ワイパーを持ち替えて、上から下に押すように擦る

安全に配慮して作業を行ってください。脚立の昇降や、高所の作業については危険が伴う場合がございます。ご相談いただければ作業できる会社をご紹介できる体制を作る予定です。

 

⇒⇒このあと上面の透明シートを剥がすと、ドットだけが残り、完成です。

9.1 視認性、耐久性など

【研究と成果】

・鳥の視覚に基づいたパターンを研究し実現しました。

・UV波長に反応する素材の選定と視認性試験を実施

・屋外環境下での長期使用に耐える耐候性・安全性テストで10年の長期耐久性を確認、極端な温度変化にも対応(-40℃~90℃まで実証)

【開発・評価に関与した研究機関】

・ジョンズ・ホプキンス大学(米)、カールトン大学(加)、シカゴ大学(米)、ウェスタン・オンタリオ大学(加)

 

9.2 世界の推奨団体と認証機関

【推奨団体・認証機関】

American Bird Conservancy(アメリカ鳥類保護協会

⇒認証済バードセーフ製品リストに登録、推奨製品として紹介

National Audubon Society(全米オーデュボン協会)全米最大の鳥類保護団体

⇒設計者・自治体向けに推奨

FLAP Canada(Fatal Light Awareness Program)夜間の光による鳥の衝突問題に取り組むNPOが推奨

10.1 開発製造販売元 Feather Friendiy Technologies Ink 

カナダ・トロントに本社があります。

2006年に設立され、鳥衝突防止製品のパイオニア企業として国際的に信頼されています。
実績:900万平方フィートを超える施工/都市開発・公共インフラへの多数導入

・国際的なパートナー:Nature Canada、FLAP Canada、Hong Kong  Bird Watching    Societyなど

10.2 日本国販売代理店 太平電機株式会社

販売代理店証明書

太平電機ではECOひいきプロジェクトとして様々なぶつかる事故を防ぐさらなる商品を開発販売しています。

このたびその一環としてフェザーフレンドリーテクノロジー社の販売代理店契約を結びました。日本では初の販売代理店です。

バードストライク防止の(英名)Bird Divert™UV、日本の商品名「バードアタラズ」(Bird Divert™UV)の販売を開始しました。

11.1 ご相談お受けします。こんな場合は・・

バードストライクの被害にあったツグミ

【野鳥がぶつかる】

・ガラスに野鳥が頻繁にぶつかっている

・ガラスの下に野鳥が死んだり、弱っていたのを見た

・ステッカーやカーテンなどの対策をしているがそれでもぶつかる

【建設予定地がバードストライクの可能性がある】

・森の脇や川の側、公園の側に建設予定がある

・大きなガラスの建物を建設する予定がある

⇒可能性を確認します。事前に野鳥の調査をお受けいたします。

【企業のSDGs、ESG、ネイチャーポジティブとして】

・ぶつかっているかわからないが予防的に使いたい

・SDGs等の取組みとして導入してみたい

⇒環境報告書への記載へのアドバイス、敷地の野鳥調査等お受けいたします。

ご相談は無料です。まずはご連絡ください。訪問、web会議で対応いたします。

11.2 ガラスの下に落ちている野鳥を見つけたら 

死んだり、怪我をしている野鳥を見つけたら、素手で触らないようにしてください。各都道府県の野生鳥獣担当機関に相談をして指示を受けてください。生きている場合はしばらくすると飛んでいくこともあります。

死んでしまった場合、飛んで行かないが生きている場合は野生動物担当機関の指示のもとに、素手で触らずに、手袋で箱に入れるなどの対応が必要です。素手の場合はウイルスや細菌の感染の可能性もありますので、手袋をしてください。また野鳥を捕獲、飼育することは鳥獣保護法違反になります。

各都道府県の連絡先や、その他詳しくは日本野鳥の会のサイト

日本野鳥の会 : ケガをした鳥を見つけた

 

ガラスの衝突が疑われるのは、ガラスのすぐ下に落ちている、ガラスに跡が付いている、ガラスにぶつかった音を聞いたなどです。その場合は再発を防ぐ必要がありますので、野鳥の写真とぶつかったと思われるガラスや周辺の林などの環境の写真を撮って弊社宛にご相談ください。野鳥の種類を判定します。それにより渡り鳥なのかなどがわかり、周囲の環境により再発の可能性や対応策がわかります。

12 この製品への思い

秋に渡っていくエゾビタキ

これを書いている今、多くの野鳥がシベリアなどユーラシア北部で子育てを終え、親鳥、そして生まれて初めて旅をする幼鳥が北海道、本州、四国、九州、屋久島、吐噶喇列島、奄美の島々、沖縄の島々を一つずつ海を越え、東南アジアやオセアニアにまで渡っています。渡りの途中にはいくつもの難関があり、海峡を越えていく際にはフェリーに降りる野鳥もいます。シギ類は干潟で餌を探してエネルギーを補給し、天敵のハヤブサなどからも逃れながら渡っています。せっかく無事に渡ってきた野鳥が、ガラスにぶつかって命を落としているのです。

留鳥のシジュウカラが子育ての途中でバードストライクに遭うことがあります。ガラスの下に落ちている親鳥を見て、巣に待つたくさんの雛のことを思わずにはいられません。

太古の昔から渡りが行われ、ガラスはありませんでした。ガラスによる衝突死は人間の活動によるものです。私たちはガラスを辞めるわけにも行きません。アメリカでは法制化され、それに合わせ良いものが開発されました。太平電機ではこれらを普及させていくことで多くの野鳥の命を守り、また誰もが野生動物を守る活動に参加できる参加型の自然保護活動としてのきっかけを作っていきたいと考えています。

13 ご協力いただいている皆様

この商品は多くの皆様のご協力で販売開始ができました。ありがとうございました。

奄美いんまや動物病院、鹿児島県立大島高校、アマミノクロウサギミュージアムくるぐる、どうぶつたちの病院沖縄、日本鳥類保護連盟、日野通信システム