日本の技術で地域の自然を守る
太平電機ECOひいきプロジェクト
〒221-0825 神奈川県横浜市神奈川区反町2-15-6
JR-東神奈川駅から徒歩7分、東急東横線、反町駅から徒歩5分
営業時間 | 9:00~17:30 |
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定休日 | 土・日曜・祝日 |
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多くの野鳥がガラスに衝突して死傷しています(バードストライク)。アメリカでは対策が法制化され、対策商品をカナダに本社のあるFether Friendly Technologies Ink社がBird Divert™UVとして商品化しました。弊社が日本で販売することとなりました。日本の商品名を「バードアタラズ」(Bird Divert™UV)とし、バードストライクを少しでも減らせるよう普及に努めたいと思います。
ガラスに向かいの木々が映り込んでいる。全面にバードアタラズ(Bird Divert™UV)が貼られている
(黄色い〇をよく見るとドットが見える)
近づいて見ると透明のドットがわかる(ガラスの外側に貼り付けている)
右の図のように、人に見える波長(可視光)は、赤~紫までです。それより外側の波長は見えず、人には色がわかりません。そのため「紫外線」と呼んでいます。英語ではUltraViolet Ray (略してUV)と呼んでいます。日焼けで存在に気が付きますが。
野鳥は紫外線が見えるものが多いとされております。野鳥に種を散布してほしい木の実では、赤く色づくものがありますが、これは野鳥にも人にも目立ちます。しかし人には目立たない色の木の実は紫外線の色を野鳥に見せていると思われます。
バードアタラズ(Bird Divert™UV)は、太陽光に含まれる波長のうち、紫外線の波長を跳ね返しています。そのため人には見えず、野鳥には色がついて見えるという原理です。
バードアタラズ(Bird Divert™UV)は、丸形状の大と小のドットが交互に配置された構成です。
これらが細かく格子状に配置されています。行、列の間はそれぞれ約2.5cm。野鳥が通り抜けられないと感じる感覚になっています。
猛禽類のタカやフクロウなどのステッカーがすでに貼られているガラスが見受けられますが、貼られているすぐ上や下のガラス部にぶつかっていることが有ります。猛禽類の形に驚くというよりも細かく貼るほうが良いということがとわかってきています。(韓国国立生態院発表 東亜日報記事 公益財団法人どうぶつ基金活動ニュース)
日本では法制化されていないが、海外ではバードストライク防止の法制化が進んでいる
【アメリカ】ニューヨーク市(Local Law 15)
NY市、高層ビルに、野鳥に優しいガラス義務付け。新条例は、地上23メートルまでの外装の少なくとも9割に、鳥が認識しやすい加工やデザインの素材の使用を義務づける内容だ。ガラスに模様や紫外線フィルムをつけることで、鳥の衝突が大幅に減らせるという。これまでにサンフランシスコ市(カリフォルニア州)などで同様の規制を採用している(日経新聞 2019.12.14)
カリフォルニア州建築基準
【カナダ】トロント市の建築設計ガイドライン(Bird-Friendly Development Guidelines)
【韓国】公共の人口構造物は野生動物が衝突したり落下したりすることを減らすため環境部が野生生物法施行規則を2023..6.11に施行すると発表(2023.06.08韓国聯合ニュース)
企業や団体が生物多様性やネイチャーポジティブに取り組むにはちょっと壁があるようで、SDGsの生物多様性関連の目標14海の豊かさを守ろうや、目標15陸の豊かさも守ろうは、中小企業の取組みとしてそれぞれ6.3%と7.0%(帝国データバンク2023.7.27)と低い数値となっています。事業とつながっていると感じにくいのではないかと思います。今利用している建物にバードアタラズ(Bird Divert™UV)を貼ることで、バードストライクの減少、予防になり、そのことを組織の内外に伝えることができます。
取組みは社員教育に利用したり、ホームページや環境報告書に発表し、国内外の顧客や投資家へのESGのアピールとなります。
バードアタラズ(Bird Divert™UV)は、多くの企業、市民、団体の皆様の参加型の自然保護活動です。
野鳥のガラス衝突による死傷「バードストライク」を防ぐことは、SDGs(持続可能な開発目標)の理念に合致します。
特に「15 陸の豊かさを守ろう」の「ターゲット15-5 生物多様性の損失の阻止、絶滅危惧種を保護、絶滅防止の緊急かつ意味のある対策を講じる」に当てはまります。
「目標4 質の高い教育をみんなに」の「ターゲット4-7 持続可能な開発のための教育、ライフスタイルの知識や技能の習得」、
「目標11 住み続けられるまちづくりを」の「ターゲット11-4 持続可能な人間居住計画・管理の能力の強化」「ターゲット11-5 世界の自然遺産の保護保全の強化」
「目標12 作る責任使う責任」の「ターゲット12-8持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルの情報と意識を持つ」、
「目標14 海の豊かさを守ろう」の「ターゲット14-2 海洋及び沿岸の生態系に関する需要な悪影響を回避するため持続的な管理と保護を行う」
また、弊社を含め多くの団体様がこのレスキューボックスを通じて連携することが、
「17 パートナーシップで目標を達成しよう」の「ターゲット17-17 官民、市民社会のパートナーシップを推進する」につながります。
多くのご参加をお待ちしています。
ネイチャーポジティブキャラクター
だいだらポジー
生物部の皆さんが長年バードストライクの調査をしており、教室の窓で当製品の効果を検証中
ルリカケス保護展示施設でガラスへの認識を検証しています
ノースカロライナ動物園
【公共施設・動物園】
・スミソニアン国立動物園(National Zoo, ワシントンD.C.)
・U.S. Fish & Wildlife Service(米国魚類野生生物局)
・Laguna Atascosa National Wildlife Refuge
(ラグーナ・アタスコサ国立野生動物保護区, テキサス州)
・The Smithsonian Institution(スミソニアン協会)
・ノースカロライナ動物園
【大学など】
・カナダ:カールトン大学、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学など
・アメリカ:シカゴ大学、ジョンズ・ホプキンス大学、西オンタリオ大学 ほか
森のすぐそばに校舎があり、バードストライク抑止の為に貼られています
展示施設内のルリカケスが観察側ガラスにぶつからない様貼られています
T字の水切りワイパーが便利。ヘッドにスポンジが付くものはガラス清掃でき、つなぐと長くなるものもあり、ネット通販でも販売されています。
●バードダイバートはガラスの外側(野鳥がいる側)に貼ります。動物園や動物病院など鳥が室内側にいる場合は、鳥のいる室内側に貼り付けます
●雨や結露でガラスの表面が濡れていないことを確認してください。特に湿度が高い日に室内が冷房されているとガラス外側表面が結露し、正しく貼れません。
【貼り付け概要】
・外窓側をクリーナーで清掃、油膜、汚れなどを取り除きます
安全に配慮して作業を行ってください。脚立の昇降や、高所の作業については危険が伴う場合がございます。ご相談いただければ作業できる会社をご紹介できる体制を作る予定です。
⇒⇒このあと上面の透明シートを剥がすと、ドットだけが残り、完成です。
バードストライクの被害にあったツグミ
【野鳥がぶつかる】
・ガラスに野鳥が頻繁にぶつかっている
・ガラスの下に野鳥が死んだり、弱っていたのを見た
・ステッカーやカーテンなどの対策をしているがそれでもぶつかる
【建設予定地がバードストライクの可能性がある】
・森の脇や川の側、公園の側に建設予定がある
・大きなガラスの建物を建設する予定がある
⇒可能性を確認します。事前に野鳥の調査をお受けいたします。
【企業のSDGs、ESG、ネイチャーポジティブとして】
・ぶつかっているかわからないが予防的に使いたい
・SDGs等の取組みとして導入してみたい
⇒環境報告書への記載へのアドバイス、敷地の野鳥調査等お受けいたします。
ご相談は無料です。まずはご連絡ください。訪問、web会議で対応いたします。
死んだり、怪我をしている野鳥を見つけたら、素手で触らないようにしてください。各都道府県の野生鳥獣担当機関に相談をして指示を受けてください。生きている場合はしばらくすると飛んでいくこともあります。
死んでしまった場合、飛んで行かないが生きている場合は野生動物担当機関の指示のもとに、素手で触らずに、手袋で箱に入れるなどの対応が必要です。素手の場合はウイルスや細菌の感染の可能性もありますので、手袋をしてください。また野鳥を捕獲、飼育することは鳥獣保護法違反になります。
各都道府県の連絡先や、その他詳しくは日本野鳥の会のサイト
ガラスの衝突が疑われるのは、ガラスのすぐ下に落ちている、ガラスに跡が付いている、ガラスにぶつかった音を聞いたなどです。その場合は再発を防ぐ必要がありますので、野鳥の写真とぶつかったと思われるガラスや周辺の林などの環境の写真を撮って弊社宛にご相談ください。野鳥の種類を判定します。それにより渡り鳥なのかなどがわかり、周囲の環境により再発の可能性や対応策がわかります。
秋に渡っていくエゾビタキ
これを書いている今、多くの野鳥がシベリアなどユーラシア北部で子育てを終え、親鳥、そして生まれて初めて旅をする幼鳥が北海道、本州、四国、九州、屋久島、吐噶喇列島、奄美の島々、沖縄の島々を一つずつ海を越え、東南アジアやオセアニアにまで渡っています。渡りの途中にはいくつもの難関があり、海峡を越えていく際にはフェリーに降りる野鳥もいます。シギ類は干潟で餌を探してエネルギーを補給し、天敵のハヤブサなどからも逃れながら渡っています。せっかく無事に渡ってきた野鳥が、ガラスにぶつかって命を落としているのです。
留鳥のシジュウカラが子育ての途中でバードストライクに遭うことがあります。ガラスの下に落ちている親鳥を見て、巣に待つたくさんの雛のことを思わずにはいられません。
太古の昔から渡りが行われ、ガラスはありませんでした。ガラスによる衝突死は人間の活動によるものです。私たちはガラスを辞めるわけにも行きません。アメリカでは法制化され、それに合わせ良いものが開発されました。太平電機ではこれらを普及させていくことで多くの野鳥の命を守り、また誰もが野生動物を守る活動に参加できる参加型の自然保護活動としてのきっかけを作っていきたいと考えています。
この商品は多くの皆様のご協力で販売開始ができました。ありがとうございました。
奄美いんまや動物病院、鹿児島県立大島高校、アマミノクロウサギミュージアムくるぐる、どうぶつたちの病院沖縄、日本鳥類保護連盟、日野通信システム