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太平電機ECOひいきプロジェクト

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樋口社長のECOひいきコラム

② 奄美大島の野鳥の魅力<固有種>

奄美大島の野鳥の魅力(固有種)

コラム1では奄美の自然の魅力について書かせていただきました。

日本野鳥の会神奈川支部の幹事として、探鳥会や保護活動で神奈川県内の野鳥に関わっています。そんな私がみた奄美の野鳥の魅力について書いてみます。

写真1 ルリカケス 奄美市

●いろいろな固有種が見られる!

一言で言えば、ここにしかいない種が見られるということです。

こことは、奄美大島や奄美群島、琉球列島のことです。

奄美大島は太古の昔大陸とつながっているときに移動してきた生物が、大陸から島が分かれたときに取り残され、生物が独自の進化をして現代に到ります。ルリカケス(国の天然記念物)写真1やアマミヤマシギ(国内希少野生動植物種)などが奄美大島の固有種として生息しています。そんな野鳥たちに会えるのが最高の幸せです。

写真2 リュウキュウヨシゴイ 龍郷町 

写真3 リュウキュウツバメ 龍郷町

日本には現在633種の野鳥が記録されています。(日本鳥類目録改定7)

図鑑に載っている色々な野鳥をなるべく多く、一生掛けて全種見たくなってきます。神奈川県内では最初の1年で100種類くらいは見られるでしょうか。だんだん見られる種類が半減、そのあとはなかなか見られる種類が増えなくなってきます。そして県内にはいない野鳥を見に行きたくなります。

奄美では約340種類が記録されていて、その中には本では見られない野鳥がたくさん含まれています。

ちなみに私は現在305種、奄美大島では150種類を観察しました。

琉球列島の固有種は、アカヒゲ(天然記念物)、リュウキュウヨシゴイ写真2、リュウキュウツバメ、シロハラクイナなど。空港を降りると今回初めて見る鳥は何か?楽しみにしています。多いのはリュウキュウツバメ写真3です。島の人には当たり前の鳥かもしれませんが、島外から来ると、それさえ日本では南の島に来ないと見られない種でうれしい出会いとなります。

写真4
オオトラツグミ 住用町

写真5 
アマミシジュウカラ

写真6
シジュウカラ 長野県富士見町

 

 

●固有亜種も面白い!

固有亜種もまた魅力です。亜種は、種にまでは分化していないけど、進化の途中で色が濃いなど形態が少し違っていると思ってください。

代表的なのは亜種オーストンオオアカゲラ(天然記念物)、亜種オオトラツグミ(天然記念物)写真4、亜種リュウキュウアカショウビン動画1、アマミシジュウカラなどです。

天然記念物はもちろん、そうでない固有亜種も、本州産の元々の種(基亜種と呼びます)との違いを見る楽しみがあります。

アマミシジュウカラ写真5は本州産シジュウカラ写真6よりも色が濃く頬の白い部分が小さいのがわかります。鳴き声に違いがあるものもいます。

本州にいるハシブトガラスは「カーカー」澄んだ声に聞こえますが、亜種リュウキュウハシブトガラスは同じカーカーでも甘い声に聞こえます。サイズも少し小型です。

 

そしてその固有種だったり、天然記念物だったりする野鳥が身近なところにいたり鳴いたりしているのに、その近くを何も気にしない人たちが普通に農作業をしている・・こんな風景が奄美の魅力です。

ぜひ奄美に双眼鏡をもって行ってみてください!

 

奄美大島でバードウオッチングパンフレットを用意しました。ご利用ください。

動画1 リュウキュウアカショウビン 奄美の野鳥 Ruddy Kingfisher 赤翡翠(樋口撮影)

2014.8.14 奄美大島龍郷町で亜種リュウキュウアカショウビンに出会いました。

海に繋がる小さな川の河口近くの用水路で、カニを捕らえ、ガードレールにたたきつけてハサミを落としていました。

この鳥は、4月下旬から5月上旬頃渡ってくる夏鳥で、奄美大島で子育てし、夏の終わりに南へ帰って行きます。カニをその場で飲まずに持ったまま飛んでいきましたので、ヒナに運んでいる可能性もあります。

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